⑥骨密度の検査では診断できないのですか?

 骨密度の検査というのは、現在の骨の中のカルシウム量の“推定値”です。骨粗しょう症が起こって骨がどんどん破壊され、その結果だんだん骨密度が下がっていきます。ですから骨密度というのは、これまでに骨粗しょう症がどれぐらい進行したかという“過去”の骨粗しょう症の“結果”を調べる検査です。骨密度の検査では、“現在”骨がどれくらい破壊されているかどうかは分かりません。現時点での病気の勢いは分からないということです。閉経後、非常に重症の骨粗しょう症が起こっていてかなりのハイペースで骨が破壊されていても、数年間骨密度はあまり下がらないので、骨密度の検査では正常と診断されます。

ぼくは、骨粗しょう症の診断を骨密度の検査によってすることは、そもそもかなり古いやり方だと考えています。骨密度による骨粗しょう症の診断基準は、『骨密度70%以下、もしくは80%以下でしかもすでに骨粗しょう症による骨折を起こしていること』です。これは既に骨がボロボロ”になっているということです。骨粗しょう症が“謎の病気”だった頃の古い診断基準です。そろそろ改訂すべきだと思うのですが…  戻る